独占インタビューがアツい! ジェンソン・バトンとキミ・ライコネンがレース人生を語る【F1速報×F1女子~ベルギーGP号~】

8月27日(日)に開催された「SUPER GT SUZUKA1000km」。TEAM MUGENからスポット参戦したバトンを応援しに、鈴鹿サーキットにはたくさんのファンが訪れました。

SUZUKA1000km参戦を記念して、バトン総力大特集! 独占インタビュー、SUZUKA1000kmレポート、F1キャリアの振り返りとファンにとってたまらない特集になっていますよ。

■バトンの決断

インタビューが行われたのはSUZUKA1000km開幕直前。6月と7月に行われたテストにも参加したバトンですが、同じ鈴鹿サーキットをF1とGT500で走ってみて違いはあったのでしょうか。

「ラップタイム的には15~16秒違うのかな。大きな差だよね。ただ、GT500のS字からダンロップカーブにかけてのフィーリングは昨年のF1と比べても大きな違いはない。GT500の旋回性能はかなり優れていると思う。ダウンフォースもあるし、ドライブしていてすごく楽しい。タイヤのグリップレベルも高いよね。F1ほどのパワーはないけれど、なんというのかな、カートのような感じだろうか。ボトムスピードを高く保つことが肝要だ」

そして気になる来年の活動予定についても語っています。

「これまで同じこと(F1レギュラー生活)を17年という長きに渡ってしてきたわけだし、時には休息も必要であり、レースから離れて人生を楽しむ時間だって必要だ。来年はまた、何か面白いことをやるつもりだよ。レースも、それ以外のことも、僕は常に(その時々の)100%全力でやってきた。これからもそれは変わらない」

■紆余曲折の18シーズンのF1戦績を振り返る

2000年に20歳でウイリアムズからF1デビューを果たし、2016年までフル参戦で戦い続けたバトンの戦績を懐かしい写真と共に振り返るこちらのページは涙物。数ある歴史の中で、特に印象に残っている出来事をピックアップしてみました。

バトンの転機といえば、2008年シーズン終了後ではないでしょうか。所属していたホンダがF1から撤退を発表し、バトンは他チームへ移籍する選択も残されていたそうなのですが「船が沈みかけているからといって、仲間を残して自分たちだけ逃げるわけにはいかない」とマネージャーのゴダールは存続の可能性がなくなるまで、チームに残る決定を下しました。

そしてホンダの代表を務めていたロス・ブラウンが新オーナーとなってブラウンGPとして存続し、バトンは2009年に悲願のワールドチャンピオンを獲得。その時のことを、当時、チーフレースストラテジストを務めていたジェームス・バレス(現メルセデス)が以下のように語っています。

「あの年、ジェンソンは後半戦で1勝もしなかったために、彼がチャンピオンを獲得したことを疑問視する人もいたけど、チャンピオンはシーズンを通して1点でも多くポイントを獲得したドライバーに与えられるものだ。そのためにはどんな状況でもチームが立てた戦略を冷静にやり遂げ、さまざまなプレッシャーにも負けないで安定したドライビングを遂行する能力が必要となる。間違いなくジェンソンはそれを持ち合わせていた」

私的バトンのベストレースは雨が降りしきるなかスタートした2011年カナダGPです。途中、チームメイトのルイス・ハミルトンと接触し21番手まで順位を落とすも、その後出された赤旗を味方につけて着実にポジションアップ。レース終盤に路面が乾き出し、ドライタイヤへの的確なタイミングの交換は見事でした。そして最終ラップでトップを走るベッテルをオーバーテイクし、見事トップでチェッカーを受けたシーンは今でも脳裏にやきついています。

2011年のカナダGPについて、当時チーム代表を務めていたマーティン・ウィットマーシュは

「F1史上、最もエキサイティングなレースとして記憶されるだろう」

とバトンの走りを絶賛していたのだそうです。

この他にもベルギーGP詳報はもちろん、「チーム関係者が語るレッドブル不調の理由」、「フォーミュラE台頭からF1の未来を考える」など、興味深いコンテンツが盛りだくさん!

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(yuri)

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この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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