「日産顔」が与えられた日産NV350キャラバンのマイナーチェンジモデル

日産のキャブオーバー1BOX「NV350キャラバン」がマイナーチェンジしました。

「NV350キャラバン」は、1973年に登場した「キャラバン」にそのルーツを持ちます。現在のモデルは2012年に登場した5代目です。1986年に登場した3代目はのち(1997年)に乗用性能を大幅に高めたエルグランド(当初のモデル名は、キャラバン・エルグランドおよびホーミー・エルグランド)を派生モデルとして登場させます。

NV350キャラバンは商用バンがメインのモデルです。乗用モデルとなるワゴンも用意されていますが、どちらかというと送迎などに使われることを重視した設定のワゴンです。

ところが、マイナーチェンジの内容は、パーソナルユースを重視したものとなっています。というのも、商用バンと言いつつも、レジャーユースなどの個人ユーザーも多く。そうしたユーザー層を少しでも多く取り込みたいというもくろみがあるからです。また、一人親方など個人事業者が使うことが多いクルマであることも大きな要因と言えます。

今回のマイナーチェンジは現行モデル初のもので、非常に内容の濃いものとなっています。まず、エクステリアですが、多くの日産車に採用されている「Vモーショングリル」と呼ばれる特徴あるグリルが採用されました。この新グリルの採用により、MC前後の見分けは一目瞭然となりました。

ヘッドライトとリヤコンビランプには、オプション、またはグレード別設定でLEDとなっています。また、ボディカラーに鮮烈なレッドが採用されるなど、今までのキャブオーバー1BOXにはなかったアプローチが行われているのも面白い部分です。

インテリアでは「プレミアムGX」、「GX」でシルバー加飾を施したステアリングを採用。ブラック生地にホワイトのラインをランダムに配したシートファブリックを採用するなど、プレミアム感を高めています。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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