昨日からテレビのニュースや新聞などを賑わせていたトヨタとマツダのニュース。
その日、私は朝から千葉県・幕張で行われている「オートモービルカウンシル2017」へ行き、そこではトヨタとマツダのコンファレンスも行われましたが、そこでこの話は無し。会場で広報の方にこのことを聞いても「メディアが書いているだけで…」とのことでしたが、夕方にトヨタとマツダの連名で共同記者会見の案内が届きました。私は「やっぱり…」という気分。
今回の記者会見は「トヨタとマツダ、業務資本提携に関する合意書を締結」というタイトルで、まさに本日、締結されたとか。
目的は、持続的な協業関係のさらなる強化。
すでに2015年5月13日にトヨタとマツダは「クルマが持つ魅力をさらに高めていくこと」を念頭に、お互いの経営資源の活用や商品・技術の補充など、相互にシナジー効果を発揮しうる、継続性のある強力関係の構築に向けた覚書に調印しましたが、そこでは具体的な内容は公表されませんでした。
あれから約2年後。両社は協議を重ね、
『米国での生産合弁会社の設立』
年間30万台の生産能力を持つ合弁会社を米国に設立し、2021年をめどに米国で新工場稼働。約1600億円規模の投資をし、4000人の雇用を生む。
『電気自動車の共同開発』
世界のEV市場の動向に臨機応変に効率的に対応するため。
『コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業』
車載用マルチメディアシステム関連の技術を共同開発。
『商品補完の拡充』
北米でマツダのコンパクトセダンをトヨタに供給。日本ではトヨタからマツダに小型商用2ボックスバンを供給。
そして両社は、長期的なパートナー関係を発展・強化するためにトヨタはマツダ株31928500(500億円)、マツダはトヨタの株式の0.25%取得する「資本提携」という形を取りました。
トヨタの豊田章夫社長によれば「2年前は婚約、今回は結婚。資本提携は結納金です」とのこと。
なるほど。だから今回は、豊田章夫社長、マツダの小飼雅道社長はもちろん、両社の出席した役員の方々は全員、赤いネクタイ着用。
前回2015年の「婚約(覚書の調印)」の時は、社長2人は赤いネクタイでしたが、ほかの方は…。2年経ち愛情が深まったうえでの「結婚」(業務資本提携締結)では、祝福ムードたっぷりに全員が赤ネクタイ。
赤といえばマツダのブランドカラーと広島カープ、そして広島の象徴の「ソウルレッド」。一方のトヨタも「グランパス」と最近発売した新型「カムリ」のローンチカラーが赤で、今回は両社の一体感を出すために、赤のネクタイで統一したとか。
また、豊田社長は会見中「マツダとの共通点は、愛のあるもの作りと故郷愛」とおっしゃっていて、そこがトヨタとマツダ両社の歴史と共通点、そして好きな部分なのかも。というわけで、今、最高にラブラブな関係のようです。
何はともあれ、末永くお幸せに♡
(吉田 由美)