7月27〜30日、三重県鈴鹿サーキットで開催された“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会、通称「鈴鹿8耐」。FIM耐久世界選手権の2016-2017シーズンの最終戦ということもあって、そのすべてが世界レベル。
耐久レースですからタイヤ交換や給油は当然の作業となりますが、バイクのタイヤ交換はクルマのそれに比べて手間がかかる印象ですが…
取材の時点で2位を走行していたF.C.C TSR Honda。そのピットの様子を見てみましょう。
マシンが入ってきた瞬間、メカニックが一斉に周囲を囲みます。
ライダーが降りると、あっという間にタイヤ交換。
タイヤ交換が終わったと思ったら即座に給油開始!給油が終わった瞬間にライダーが乗り込みます。
そしてコースへ復帰。この間、手元の時計で15秒。
鈴鹿8耐にはEWCクラスとSSTクラスの2クラスがありますが、世界選手権準拠のEWCクラスでは大体がピットワークを15秒前後で行います。クルマのレースの感覚で見るとバイクレースのタイヤ交換はかなり早いと感じます。
先ほどのF.C.C TSR HONDAのピットワークではタイヤ交換の様子がちょっとわかりにくいので、もう少しアングルを変えてMORIWAKI MOTUL RACINGのピットの様子を見て見ましょう。
ピットにマシンが戻ってきます。
停車してライダーが降りた瞬間に、あっという間にタイヤがはずされています。
フロントタイヤは?という方のためにHONDA ENDURANCE RACINGの様子を。インパクトレンチでシャフトごと抜いている様子がよくわかります。
この短いピット時間ですら順位の変動がありえるというところが耐久レースの面白いところ。実際、今回の鈴鹿8耐でも13秒対15秒の争いで順位に変動がありました。8時間の長丁場も1秒、いや1/1000秒の積み重ね、ということなのです。
(写真・文:松永和浩)
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