以前お伝えしたように、少し高めのヒップポイントにより乗り降りしやすく、とくに前席はシートの構造や厚み(クッション)などを見直すことで、疲れにくく、減衰性も良好。腰痛持ちの私が日帰りで360kmほど走っても腰に痛みや疲れを抱かずに済みました。
後席は全高を1550mmに抑えているため、頭上の開放感はそこそこですが、200mmのロードクリアランスを確保していることを考えると上出来。身長171cmの私で頭上には拳1つ半くらいの余裕が残ります。
荷室は改良されたレヴォーグのように4:2:4分割可倒式ではなく、6:4分割可倒式で、容量は385L。Cセグメントのベンチマークたるフォルクスワーゲン・ゴルフが380Lですから、全高を抑えたXVとしては納得できる容量でしょう。また、テールゲートを開けた際の高さは少し高めではありますが、軽い力で操作できます。
都市部で扱いやすいサイズに抑え、得意とする悪路走破性による全天候型SUVのSUBARU XVは、1台に多芸を求める層にとって魅力的な選択肢といえそうです。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
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