グレートレース5日目は、人生初の追突事故から始まった1日。1日冷静でいようと心掛けたが、午後からはミスコースをしてしまった。事故の直後、車中では安全の事も考えて、難しいようならリタイアも考えようと国沢さんから言われたが、私は事故にあってもクルマは走ってくれているので、絶対に最後まで走りたいと伝えた。
絶対に最後まで走れると思っていたし、何より途中であきらめるのが悔しいし、それが大嫌いな私。その後のミスコースで落ち込んだが、何も言わず時間を取り戻すよう走ってくれる国沢さんがいるので、私も気持ちを切り替え今日完走する事に集中し、無事にゴールまでたどり着くことができた。
しかし事故にあったが、よかったこともあった。それは、事故がきっかけで他の参加者と話を出来るようになったこと。みんな、そんな状況でも頑張って走っている私たちを、最後まで気にかけてくれた。
(文:小島なつき/写真:上野訓宏)