もはやレンジローバーの域に達したディスカバリー【ランドローバー ディスカバリー試乗】

ランドローバー社が製造するディスカバリーは、初代モデルが1989年に登場した比較的新しいモデルです。

それまでのランドローバー車は、プレミアムのレンジローバーとヘビーデューティなディフェンダーの2モデルで構成されていたため、ディスカバリーは第3のランドローバーとも呼ばれました。

当初のディスカバリーは、シンプルな装備でリーズナブルな価格を誇っていました。もっともリーズナブルなモデルが299万円という価格設定であったこともあり、人気を博しました。

その後ディスカバリーはモデルチェンジを繰り返し、最新モデルは5代目となります。ディスカバリーの方向性が大きく変わったは3代目から4代目へのモデルチェンジ時で、このタイミングでディスカバリーはプレミアム感を増したモデルとなりました。

最新の5代目モデルもプレミアム感は非常に高くなっています。とくに上級グレードとなるHSEラグジュアリーは、全座席が電動シートとなるなど贅沢感が盛りだくさん。セカンド&サードシートはラゲッジスペースを広げるためのフォールド機構も電動で行えます。

搭載されるエンジンは3リットルのV6。ガソリン仕様がスーパーチャージャー付きで340馬力/450Nm、ディーゼル仕様が258馬力/600Nmとなります。ミッションは8速ATが組み合わされますが、ファイナルギヤ比が異なり、ディーゼル仕様のほうが低く(重く)なっています。

新型のディスカバリーは室内の雰囲気、装備、動力性能どれをとってもレンジローバーに迫ると言ってもいいほどに贅沢で上質感あふれるモデルに仕上げられています。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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