受注好調の新型SUV「アウディQ2」の魅力とは?

兄貴分のQ3には4WDが設定されていますから、Q2とQ3の差別化を図る意味合いもあるかもしれません。ただし、いずれQ2にも4WDが設定されるのではないでしょうか。

試乗したのは、1.4L TFSIの「Q2 Cylinder on demand Sport」をベースとした、導入記念モデルである「Q2 1st Edition」で、価格は490万円。ただし、試乗車は有償色の「マコウブルーCE」でしたので495万円となっています。さらに、Q2には1.0L TFSI仕様も設定されますが、試乗車はまだ導入されていませんでした。

全長4205×全幅1795×全高1520mmという狭い日本でも扱いやすいサイズに、A3のFFよりも20kg重いだけの1340kgという車両重量ですから、150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmというスペックから想像する以上にトルク感もあり、高速域のひと伸びも十分に味わえます。

 

また、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)である7速Sトロニックの熟成もあって発進時などの極低速域での変速フィールにもほとんど違和感はありません。

非常に攻めた感のあるデザインが目を惹くQ2ですが、しっかり感のあるボディに、やや硬めの乗り味など、乗るとアウディらしさにあふれていて、A3よりも高めのアイポイントなどの利点を享受できますから受注好調というのも頷けます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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