順調にレース周回が消化されていくなか、60周目、モナコ名物のトンネル付近で1台のマシンがバリア側に向かって横になっているではありませんか!
映像から確認できるのはマシンの底だけ。どこのチームのマシンなのか、そしてドライバーは誰なのか全く分かりません。コックピット側がバリアにぴったりくっついており、ドライバーの安否がなによりも心配でした。
しばらくしてマシンから出てきたのは、パスカル・ウェーレイン選手(ザウバー)。無事で本当に良かった!
この「マシン横転事件」は8コーナー(ポルティエ)で起こりました。ウェーレイン選手のすぐ後ろを走っていたジェンソン・バトン選手(マクラーレン)がウェーレイン選手のインを突き接触。ウェーレイン選手のマシンはバトン選手のマシンに持ち上げられ、横転してしまったのです。
バトン選手はフロントウイングが壊れ、リタイア。インディ500に出場したアロンソ選手の代役としてF1復帰を果たしたモナコGPは、悲しい結末となってしまいました……。
これにより、セーフティーカーが出動。全車離れてい差が一気に縮まり、67周目のリスタートではリカルド選手の立ち上がりが遅れ、ボッタス選手、フェルスタッペン選手が背後に迫りましたが、なんとか抑え切りました。
マシントラブルとクラッシュで、20台中5台がリタイアという荒れたレースを制したのは2番手スタートから逆転したベッテル選手! モナコGPでの優勝は2011年以来、そしてフェラーリは2001年以来の勝利となりました。
表彰式後のインタビューには、インタビュアーとして歴代のドライバーが登場するのですが、今回登場したのが2016年ワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグ! 相変わらずのイケメンぶりに思わず自宅で「キャー!」と叫んでしまいました(笑)。ドライバー目線の落ち着いたインタビューはとっても良かった! モナコでのファンイベントにも参加していたようですし、ロズベルグファンにとっては嬉しい週末になったのではないでしょうか。
そしてインタビュー中終始サングラスをかけ、表情を隠していたライコネン選手は「2位だけど良い気持になれない。次のレースで頑張るよ」とコメント。悔しい気持がヒシヒシと伝わってきました。勝てる速さがあっただけに今回の結果はとても残念でしたが、また次戦に期待したいですね。
それにしても、他のグランプリと一味違うモナコGP特有の雰囲気はやっぱり最高ですね! いつか行ってみたい憧れのグランプリです。「来年こそはモナコに行ってやるー!」と新たな目標ができました!!
モナコGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。
順位/No./ドライバー/チーム
1/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
2/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
3/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
4/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
5/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
6/#55/カルロス・サインツJr/トロ・ロッソ
7/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
8/#8/ロマン・グロージャン/ハース
9/#19/フェリペ・マッサ/ウィリアムズ
10/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
(yuri)