PHVやEVはヒーター使用時にバッテリーの減りが早くなり、航続可能距離に大きな影響を及ぼしますが、以前お伝えしたように、電動の「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」により、プリウスPHVの場合はマイナス10℃までエンジンをかけずに暖房を使用できます。
ヒートポンプ暖房は寒冷時には大気から取り込める熱が少なく、暖房能力が低下しますが、プリウスPHV用に開発されたガスインジェクション機能により、一度圧縮した冷媒の一部を再びコンプレッサーで圧縮することで、ヒートポンプ暖房の使用領域を拡大。
さらに、自動車用にインジェクション設計を最適化することで、圧縮効率の低下と振動増加を抑えながら再圧縮量を増やし、寒冷時での暖房能力を約3割向上させています。
効率の良い熱創出技術であるヒートポンプにより「ガスインジェクション」と「除湿暖房」の2つの機能で高効率化が図られているそうです。
(文/写真 塚田勝弘)
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