1999年(19歳)、F3の中でも最高レベルのレースシリーズの一つとされる、イギリスF3にステップアップ。3勝を挙げ、新人としては最上位のランキング3位を獲得しました。
そして2000年(20歳)にBMW・ウィリアムズF1でデビューを果たします。今ではマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)のように20歳未満でデビューするドライバーもいますが、当時のF1では20歳でデビューというのは異例の若さだったのだそう。
順風満帆に見えるバトン選手のF1ドライバーまでの道のりですが、ここにたどり着くまでには絶対に欠かせない存在がいました。それはバトン選手のお父様、ジョン・バトンです。
ジョンは元ラリークロスドライバーで、1976年RACイギリスラリークロス選手権ではランキング2位を獲得しました。
カート時代から二人三脚で戦ってきたバトン選手とジョン。F1ドライバーになってからも必ずサーキットに訪れ、決勝日には日本でいう「ゲン担ぎ」といったところでしょうか、いつもピンク色のシャツを着てレースの行方を見守っていました。ドライバーの家族が見に来ていることはよくありますが、この2人の絆はどの家族よりも強く感じられました。
実際に会って話したことがあるのですが、とても気さくで笑顔が素敵! ジョンがサーキットで皆から愛されている理由がよく分かりました。
名前入りの扇子をプレゼントした時には、バトン選手に「この子から貰ったよ!」と話してくれたり、チームスタッフに見せに行ってくれたりと、とても喜んでくれた姿を今でも鮮明に覚えています。
そんなジョンですが、2014年1月12日に突然亡くなってしまったのです……。原因は心臓発作ではないかと言われています。享年70歳。早すぎる死に、誰もが悲しみました。
そしてバトン選手はジョンを想い、トレードマークでもあったピンクシャツをモチーフとしたTシャツを販売しました。もちろん、私も即購入! F1を見に行く時は、必ず着ています。
モナコGPは残念ながら現地に行くことはできないですが、このTシャツを着て日本から全力で応援します!!
(yuri)