5月3、4日に富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第2戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km RACE」。
昨年から大きく仕様を変更したSUBARU BRZ R&D SPORTですが、開幕戦岡山では電気系トラブルによりリタイア。ここ富士ではポイント奪取は必須項目といえるでしょう。
岡山戦で得たデータをもとに、フロントのアンダーフロアとリアのウィング形状を変更し富士に臨んだBRZですが、3日午前中のフリー走行では空力面とタイヤのマッチングにかなり苦労した様子で、セッティングの煮詰めにフリー走行時間のすべてを費やすこととなってしまいました。
富士スピードウェイといえばスーパーロングストレートが有名ですが、ダンロップコーナーから最終コーナーにかけてはかなりテクニカルなコーナーな連続します。
大排気量のGT3マシンであればエンジンパワーでストレートを駆け抜けることが出来ます。しかし2リッターターボのBRZは加給圧でトルクを出して乗り切るのですが、リストリクターにより吸気を制限されているために思うようにストレートスピードが伸ばせません。
そこでコーナーリングセクションでタイムを稼ぐわけですが、ウィングなどの空力面で調整するとストレートスピードに影響が出てしまう。このバランスに苦労したとのことです。
しかしフリー走行で徹底的に煮詰めたおかげで予選順位は6位。トップから1秒以内に7台がいるという僅差での6位ですから、500kmのレース距離を考えれば充分に優勝を狙える可能性はあります。
そのためか、井口卓人選手の表情も和やか。