従来の「ゴリラ」は、一般的なポータブルナビが採用しているGPS衛星からの信号を使った現在地測位に加えて、ロシアの「グロナス」、日本の準天頂衛星「みちびき」を使うだけでなく、衛星信号が届きにくいところでも継続測位を可能とする独自開発の「Gジャイロ」を搭載することにより、高度な現在地測位精度を実現していました。
私が何度かテストした範囲ですが、たとえば、スマホ用ナビ・アプリでは「フリーズ」することが多い山手トンネル内でも自車位置表示が可能でした。
2017年夏モデルでは「Gジャイロ」に加えて、より高度に現在地を測位する新たな集積演算回路(CPU)を採用し、「Gジャイロ」からの情報を最適化処理した上で衛星信号と合わせてメインCPUで処理を行う新測位システム「Gロケーション」を搭載。
最上位機種の「CN-G1100VD」は、道路マップ無料更新に3年間対応(2020年8月30日までの主要道路開通分を収録予定で、更新期間は2020年9月30日まで)することで、2020年夏の東京オリンピック・パラリンピックに向けて整備されている主な新規開通道路もカバーされます。
また、好評を得ているという交通情報サービス「VICS WIDEを活用した「スイテルート案内」機能も搭載され、交通状況の変化に合わせて渋滞を避けたルートを自動で探索、案内されます。
そのほか、ルート探索に新たに「道幅優先」を追加。大型車などでも安心してドライブできる道幅の広い道路を使ったルートを優先的に探索、案内がされます。また、画面レイアウトやボタン配色の見直しにより、操作性が向上したというのも朗報。
ラインナップは7V型の「CN-G1100VD」、同じく7V型の「CN-G710D」、5V型「CN-G510D」で、全モデルに「Gロケーション」を採用。SSDメモリーはすべて16GB。なお、「VICS WIDE」、「道路マップ無料更新」、「OBD2対応」、「リヤカメラ対応」は最上級の7V型「CN-G1100VD」のみです。
市場想定価格は「CN-G1100VD」が60,000円前後、「CN-G710D」が50,000円前後、「CN-G510D」が35,000円前後(いずれも税込)。
(塚田勝弘)