ポルシェのモータースポーツとGTカー担当の副社長であるフランク-シュテファン・ヴァリザー氏は「このラップタイムにより、新型911GT3が最高のドライビング体験を提供するだけでなく、ニュルブルクリンク北コースにおいても素晴らしいパフォーマンスを示すことが証明されました。開発の目的はドライビングクオリティの最適化とエンジンパワーのわずかな増強でした」と語っています。
さらに「数年前までこのようなラップタイムはスリックタイヤを装着した純粋なレーシングカーのみが可能なレベルでした」と続けています。
新型GT3は先代よりも純粋なレーシングテクノロジーに基づいていて、自然吸気エンジンがもたらす500psのパワーと高回転はGT3カップレーシングカーから踏襲されています。
なお、記録されたタイムは、リヤアクスル・ステアリング、7速PDK、そしてミシュラン製「スポーツカップ2 N1」タイヤなど、生産型そのままの形で登場し、外気温度8°C、路面温度14°Cという理想的なコンディションで計測されたそうです。
(塚田勝弘)