マツダが今年中に発売するCX-8、CX-9やCX-5とどう違う?

注目のCX-8とCX-5を比べると、CX-8の方が355mm長く、全幅は同値、全高は40mm高くなっています。ホイールベースは230mm延長されています。

全長とホイールベースが大幅に長くなっているのは、もちろん3列シート化に対応するもので、全幅がCX-5と同じなのは日本ではこれくらいが限界で、マンションなどにある駐車場制限(1850mm)にも配慮しているのかもしれません。

全高が高くなっているのも3列シート化(とくにサードシートの頭上空間への対応)に対応するものと思われます。CX-8の全高1730mmは、ミニバンであるMPVの1685mm、プレマシーの1615mmと比べるとかなり高くなっています(背高系のビアンテは1835mm)。

これは、最低地上高をある程度確保する必要のあるSUVの泣き所であり、ミニバンよりもデザインやボディの設計などの制約上もあってフロアが高くなることから全高を上げる必要があるのでしょう。また、ドア形状・開口部の違いから、ミニバンと同じような乗降性を3列SUVに求めるのは酷といえます。

なお、3列シートのSUVである三菱アウトランダー(ガソリン)は全高1710mm、クロカン四駆系のパジェロロングは1870mm、同じくクロカン系のランドクルーザーは1870mm、1835〜1850mmとなっています。

CX-8はクロスオーバー系SUVですから、アウトランダーの1710mmよりも20mm高い程度というのは理解できます。

エンジンは、CX-8には、SKYACTIV-D 2.2(新世代クリーンディーゼルエンジン)が搭載されると公表されていますが、CX-9に搭載される2.5Lの直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」のCX-8への搭載も期待されます。

「SKYACTIV-G 2.5T」は、「SKYACTIV-G 2.5」をベースに、中・低速領域でのリニアで力強い加速感、ターボラグのない良好な応答性を実現するとしていて、4.0L V8自然吸気ガソリンエンジン並みの最大トルクを誇るそう。

あとは注目の価格ですが、CX-5のディーゼルエンジンモデルが200万円台後半から350万円台(4WD)ということを考えると、300万円台から400万円を切る(4WD)価格帯になるでしょうか。※写真にはCX-9が含まれています。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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