日本国内向けに最多となる7車種のSUVを投入しているメルセデス・ベンツ。2014年に発売されたGLAは、30代から40代をメインターゲットに据え、AクラスやBクラスなどでは飽き足らない層にアピール。都市部を中心に売れていて、累計で約1万4000台を売るスマッシュヒットとなっています。
それでも、大ヒットモデルで好調メルセデスを牽引するAクラスと比べるとGLAの比率はかなり低いそうで、今回のマイナーチェンジによりメルセデス・ベンツのSUV顔とし、新グレード「GLA 220 4MATIC」の追加により4WDニーズをより拾いたいとしています。
というのも、マイナーチェンジ前は、4WD(4MATIC)をチョイスするには、「GLA 250 4MATIC」を指名する必要がありました。2.0L直列4気筒ターボを積む「GLA 250」は、211ps/350Nmというエンジンスペックで、「そこまでは要らない」という声もあったそう。
こうした理由により、価格面もあってライバルなどに流れていた層もあったかもしれませんが、「GLA 220 4MATIC」の新設定により4WDニーズも着実に、より広く掴みたいのではないでしょうか。なお、GLA 220 4MATICは、2.0L直噴ターボを搭載し、184ps/300Nmというスペック。
1550mm制限のある駐車場に対応する貴重な輸入SUVであるメルセデス・ベンツGLA。「GLA 45 4MATIC」は140mm、他グレードは150mmで、ラフロードや雪上などでは十分といえるロードクリアランスが確保されています。
価格は新設定の「GLA 220 4MATIC」が449万円、GLAの価格帯は398万〜792万円となっています。
(文/写真 塚田勝弘)