体制革新を図るトヨタの象徴となるか? 11年ぶりにモデルチェンジした5代目・レクサスLS

そうしたなか、トヨタ自動車は今年1月のデトロイトモーターショーで5代目となる新型「レクサス LS」を公開しました。

ラグジュアリースポーツの「レクサスLC」に続き、 GA-L(Global Architecture-Luxury)プラットフォームを採用しており、余裕のある居住性を確保しつつ、スタイリッシュなクーペシルエットを実現。

車両のスリーサイズは全長5,235mm、全幅1,900mm、全高1,450mm、ホイールベースが3,125mmと、現行LS(ロングモデル)比で25mm長く、25mm広く、15mm低く、ホイールベースが35mm長くなっており、数々の先進技術により、レクサスブランドの象徴として大きな変革を果たしたフラッグシップセダンとなっています。

さらに同社は4月12日、ニューヨークショー2017で「LS500 “F SPORT”」をワールドプレミアしました。爽快なドライビングフィールを実現するスポーティバージョンとして、「LS500」および「LS500h」に設定。

縦基調のメッシュを継承して発展させた専用のスピンドルグリルや、専用デザインのシート、専用ステアリング、スーパースポーツ「LFA」の意匠を継承するメーターリングスライド機構を備えたTFT液晶メーターなど、スポーティなデザインと高い機能性を両立しています。

 

そのほか、専用の20インチベンチレーテッドディスクブレーキや、20インチのランフラットタイヤ&ホイールを装備。

「VDIM」(Vehicle Dynamics Integrated Management)により、車両のロールや上下運動の制御を可能としており、フラットな車両姿勢と質感の高い乗り心地を実現しています。

1989年に登場した初代モデルでは、低燃費でありながらパワフルな走り、モダンな内外装と優れた快適性、高い加速性能と圧倒的な静粛性など、相反する要素を両立。高級車の常識を覆すエポックメイキングなモデルとして、ブランドの礎を築いてきました。

今年、創立80周年を迎えたトヨタ自動車は、「レクサス」を驚きと感動を提供するブランドへと進化させる事を命題にしており、11年ぶりにフルモデルチェンジする「LS」は、まさにその使命を担っているという訳です。

持続的成長を目指し、「もっといいクルマづくり」のための体制革新を進めるトヨタにとって、同社のフラッグシップモデル「レクサスLS」はその象徴ともいえそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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