ミシンからパワースライドドアまで。「アイシン精機(アイシングループ)」ってどんな会社?

中核企業であるアイシン精機は、1965年に愛知工業と新川工業が合併して誕生。なお、アイシングループのシンボルロゴは、戦前の1943年の東海航空工業、1945年の東海航空機という航空機メーカーの翼から由来するそう。2つの翼がAISIN GROUPの「A」の形で表現されています。

アイシン精機は、ドライブトレイン、シャーシやブレーキ、ボディ、エンジンなど幅広い部品を開発、製造しているほか、身近な住生活分野では家庭用ミシンやシャワートイレ、マットレスなど、エネルギー関連や福祉関連などじつに幅広い分野で事業を行っています。

クルマ関連で圧倒的なシェアを誇るのがパワースライドドアシステム。登録車で約80%、軽自動車の場合は100%というシェアを握っているとのこと。

スライドドアは当初手動で、開閉にはちょっとしたコツと力が必要でした。しかし、アイシン精機がスライドドア内に駆動ユニット(モーター)を内蔵したことが大きなブレークスルーに。モーターをドアに内蔵したことで、室内を広くすることができたほか、デザイン性や設計自由度の向上にも貢献しています。

 

アイシン精機をはじめアイシングループは、世界中に拠点を持ち、トヨタグループだけでなく世界中の自動車メーカーと取引をしていて、日本のモノ作りをまさに牽引しています。

(文/写真 塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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