後席は少し背もたれが立ち気味ですが、頭上空間に余裕があり、身長180cmの乗員が無理なく4人座れるパッケージングが無理なく(無理な姿勢を強いられることなく)成立している印象。
荷室容量は530L(プラグインハイブリッドの530eは410L)。Eクラスは540L、ボルボS90は560Lですから、FFのS90には及ばないものの、最大のライバルであるEクラスとはほぼ同等といえる広さを確保しています。リヤバンパー下で足を動かすことで開閉可能な「コンフォート・アクセス」機能も用意されるなど、最新技術により使い勝手の面にも配慮されています。
さらに、「M Sport」にはパドルシフトを設定するほか、「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」により、ECO PROからSPORTまで状況に応じて選択でき、トランクションコントロールのセッティングまで可能となっています。
なお、3.0Lの直列6気筒エンジンを搭載する「540i M Sport」はECO PROモードでも高速域までまったく不足はなく、スポーツにすれば公道では踏み切れないほどの加速を容易に引き出すことができます。
(文/塚田勝弘 写真/中里慎一郎)