メルセデス・ベンツには、定番たるSクラス、そして現行ではSクラスクーペがありますが、とくにポルシェ・パナメーラやBMW7シリーズ、BMW6シリーズグランクーペ、マセラティ・クアトロポルテあたりを指名するオーナーとは少し客層が異なるような気がします。
パワートレーンは、4.0L V8ツインターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドで、システム出力は600kWに達するそう。0-100km/h加速は3秒を切るそうで、スーパースポーツ並の走りが自慢。
駆動方式は「AMGパフォーマンス4MATIC」のAWDで、モーターが後輪を駆動させるほか、トルクベクタリングにより各車輪にトルクを振り分けることが可能としています。
また、F1からの技術もフィードバックされています。いつでもハイパワーが引き出せるようにブレーキ回生によりバッテリーの充電量が確保され、充電量が足りない場合はエンジンの力を借りるというもの。ハイブリッドやPHVでは当たり前の技術に思えますが、ハイブリッドパワーの開発は、Mercedes-AMG HPP(High Performance Powertrains GmbH)との協力で推進されているそうです。
「Mercedes-AMG GT Concept」が市販化されれば、4ドアクーペがニッチではなくなり、さらに競争が激化するのは間違いなさそうです。
(塚田勝弘)