誰でもドリフトできる装置を搭載!?マクラーレン720Sがジュネーブの翌日に日本披露!

エンジンは4リッターV8のツインターボで、クランクやコンロッドなどの軽量化でレスポンスを向上、ターボも最高回転速度をアップし、出力は車名通りの720ps/7500rpmですが、トルクはなんと770Nm/5500rpmと強大なトルクを、スーパースポーツとしては比較的低い回転数で発生させています。2ペダルのデュアルクラッチ式7速SSG(シームレス・シフト・ギアボックス)を組み合わせ、加速は0-100km/hが2.9秒、0-200km/hが7.8秒、0-300km/hが21.4秒、0-400mが10.3秒、最高速度は341km/hと発表されています。ちなみに燃費は欧州複合燃費で10.7L/100kmですので9.3km/Lと意外なほど悪くないですね。

 

さらに、720Sの特徴はホイール周りに12個のセンサーを用い、ケンブリッジ大学と6年の研究歳月によってタイヤと路面の設置をよくしています。

ドライブモードには、ノーマルに変わりコンフォートモードが加わっています。

ESCは新しいレベルでドリフトアングルを設定できるようになりました。ドリフトアングルをドライバーが設定し、リヤが滑り出すとステアリング操作をするだけで設定したドリフトアングルを保っていくれるというもの。

会場で見せたテスト風景でも、720Sでの豪快なドリフト走行を上映。平均的なドライバーでも安全にドリフトを楽しめるものとなっているそうですが、このクルマでドリフトというとかなりの精神的、および経済的な余裕がないと試そうということにはならないとは思いますが・・・。

室内は最上級のレザー、TFTクラスターは、通常は様々な情報を伝え、スポーツ走行時では情報を最低限にする可変機能、360度の周辺カメラなども装備し日常からサーキットまでを楽しめるスーパースポーツに仕上がっているといいます。もちろん、このクルマを購入する人がすべてをこの1台でこなすことはないとは思いますが、そこが「イン・サイド・アウト」なのでしょう。

そんなマクラーレン720Sの価格は3338万3000円。7月よりデリバリー開始とのことです。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

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小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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