LX570は1100万円もする高級車ですが、そのヘビーデューティ性もビックリするほど高いものです。
今回の試乗では、雪上に作られたモーグル(左右の連続した凹凸があるラフロード)や急な下り坂、最小回転半径よりも小さい半径のカーブなどが設定されていて、それを何の苦もなくクルマの性能で走破しました。
とくにおもしろかったのは、最小回転半径よりも小さい半径のカーブを曲がるワザです。これは後輪の内側1輪にブレーキを掛けることで、その1輪を中心にしてクルッと回ってしまうターンアシストという装置。まるでコンパスで円を描くかのようにタイヤを滑らして回るのです。速度は歩くくらいのレベルですが、やっぱりタイヤを滑らすのは楽しいです。
ある意味、LSなどに乗るよりもずっとずっと贅沢さを感じるのがLX。これに涼しい顔で乗れるのは、ほんとの遊び人なのかも知れません。
(諸星陽一)