4人乗りのキャビンは、2ドアモデルであるため後席の乗降時に少し気を使うのと、後席は頭上もやや狭く感じますが、よほど大柄な方でない限り大人4人でもドライブできる広さ。DINKsの方など2人で使う分には、ファーストカーとしても十分に使えるはず。
荷室容量は251LとBセグメント並(最近のBセグメントは300Lに達するモデルもありますが)ですが、トランクスルー機能も用意されていて、スキー板などの長尺物も積載にも対応。
雪上でオープンにしても風の巻き込みもあまり感じさせず、先述したように万一の降雪時などは走行中でも閉じることができますから、積極的に開けて走りたいところ。
安全装備では、横転時の保護のためAピラーが強化されているほか、リヤクォーターパネル内に展開式ロールオーバー・バーを装備。こちらは万一、横転した際に2本のアルミバーが90ミリ秒以内で自動的に作動し、乗員のスペースを確保するものです。
そのほか、ステレオカメラを使った自動緊急ブレーキやレーンディパーチャーウォーニングなどもオプションで用意されています。
もちろん、「テレイン・レスポンス」をはじめ、ヒルスタートアシスト、ヒルディセントコントロール、速度が1.8km/hから30km/hで保たれて(前進/後進)ステアリング操作に専念できる「ATPC(オールテレイン・プログレス・コントロール・システム)」、通常時はFF、路面状態に応じて0.3秒以内に4WDになる「アクティブ・ドライブライン」、「トルク・ベクタリング バイ ブレーキ」も搭載されています。
SUVのオープンというニッチなモデルであることは確かですが、普通のSUVでは飽き足らない方に、全天候SUVをオープンにして楽しむという選択はいかがでしょうか。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)