マツダはミニバンから撤退すると一部で報道されていますが、本当だとするとこうしたポップアップルーフ車を出すならSUVしかないでしょう。
市場検討中の「CX-5ポップ・アップ・ルーフ・コンセプト」は、「走って、曲がって、泊まれるSUV」というコンセプトを掲げています。その狙いは、マツダが誇るCX-5の高い機動力と普段使いのしやすさに「車中泊」という価値をプラスするもの。
市販は初代CX-5の中古車ベースを想定しているそうで、「中古車ベースでも大丈夫?(抵抗はないかという意味)」という質問も受けました。この点は中古の物件状況(個体差)によると思いますし、どういったアフターサービス体制になるかにもよりそうです。
一般論としてですが、まだCX-5であればデビュー年月から考えても問題なさそう。
コンセプトモデルの全高は、ポップアップルーフの格納時で1790mmとして1800mm以下に抑制。なお、ポップアップルーフ部の全長は1800mmとなっています。就寝はポップアップルーフ内に大人1人、子ども1人程度まで、室内のベッド展開時に大人1人、子ども1人くらいまでを想定。小さな子どもが2人いるファミリーでも対応できるということでしょう。
いまや乗用車派生型で車中泊に特化したポップアップルーフ車が数多く登場し、「キャンピングカー」(※8ナンバーの構造要件を満たさない種類)の1ジャンルとして定着していますから、あとは価格次第で一定のニーズがありそうです。
(文/塚田勝弘)