マツダ「G-ベクタリングコントロール」がカナダでテクノロジー賞を受賞

エンジン制御を利用してシャシー性能(ハンドリング)を高める技術、マツダの「G-ベクタリングコントロール(GVC)」がカナダAJACベストニューイノベーションテクノロジー賞を受賞しました。

AJACとは「Automobile Journalists Association of Canada」の略称で、日本語に訳すとカナダ自動車ジャーナリスト協会のことです。今回の受賞は自動車技術を専門とする12名のカナダ・ジャーナリストによって選ばれたものだということです。

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日本ではSKYACTIV世代となるマツダ車のほとんどに搭載されている「GVC」は、ステアリング操作に合わせてエンジン出力トルクを調節することで、四輪のタイヤグリップを有効に引き出し、スムースなコーナリングを実現するというテクノロジー。これにより、微小な修正舵も減るため、ドライブの楽しさや快適性が増すという技術です。

エンジン、トランスミッション、ボディー、シャシーを統合的に制御することで、走行性能を高める技術である『SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS』の第一弾として登場したのが「GVC」であり、新世代技術アーキテクチャであるSKYACTIVがあってこそのテクノロジーが受賞したということは、マツダのクルマづくりそのものが高く評価されたといえそうです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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