1月13日、東京オートサロン2017の中でBRIDEのモータースポーツトップカテゴリーに向けたフルカーボンシート「HYPER」が発表され、お披露目が行われました。
会場ではBRIDEの高瀬嶺生社長が挨拶し、開発の経緯を説明。アンベールされました。
カーボンフレームを採用したHYPER。強固なカーボンフレームは童夢の技術で、BRIDEと童夢が業務提携、最新の世界安全基準をクリアした極限G対応レーシングシートとなります。HYPERは、この発表と同時に受注が開始されました。
HYPERは特にFIA-GT3やルマンLMP2クラスなどヨーロッパ規格のレーシングカーに向けて開発をしているとのことで、それらのマシンを使う日本人を含めたアジア全体がマーケットになるということです。
そのため、アジアの熱い夏を乗り切る装備としてシートバックには送風機で風を送るという構造になっています。
発表の席に駆けつけた織戸学選手は、HYPERの必要性について以下のように語りました。
「僕らがSUPER GTで乗るGT3車両はヨーロッパの基準で作られたシートが装着されているので、日本人が乗るといっぱい詰め物をしないといけない。でも所詮は詰め物なのでシートの剛性を体感できるような状態にはならないんです。もっと日本人やアジアの人々に合ったフレームが必要で、それがやっと出来てくれたということに喜びを感じます」
もしかすると、このシートを装着するだけでSUPER GTのGT300クラスはコースレコードが塗り替えられてしまうかもしれませんね。
(写真・文:松永和浩)