信頼回復には、真摯な顧客対応はもちろん商品力アップも不可欠です。
2016年12月21日、スーパーハイトワゴンのeKスペースのフェイスリフトを実施し、機能の充実化や新グレードの追加などが図られています。
最大の変化は顔つき。標準車のひと目で最近の三菱車と分かるフロントデザインは、優しげで質感の高さも伝わってきます。丸みを帯びた面構成に加えて、上下分割式のフロントグリルのアッパーグリルにはメッキリングが施されるなど、上質感を演出。
一方のカスタムモデルは、こちらもアウトランダーなどでお馴染みのアグレッシブな印象を与える「ダイナミックシールド」を採用。アッパーグリル、左右ヘッドライトに連続感のあるメッキモール、アッパーグリルにメッキバーが配されることで、ワイド感のあるスタンスが強調されています。
写真を見る限り、カスタムモデルは「やり過ぎ?」と思えましたが、実車を眺めるとスポーティなだけでなくクオリティの高さも感じさせますし、よりキュートになった標準車との違いも明確で、eKスペースシリーズの存在感が増したことは間違いなさそう。
スーパーハイトワゴンは、高級感の演出が欠かせない要素のひとつとのことで、自ら招いた逆風下とはいえ、どれだけ拡販につなげられるか注目です。
価格帯は標準車が123万9840円〜169万200円、カスタムモデルが156万8160円〜193万5360円となっています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)