BRZ GTが証明した、高い走行性能と乗り心地の良さの両立【BRZ GT試乗】

走り出して間もないブレーキが冷えた状態では独特の感覚があるブレンボ製のブレーキですが、走り出してしまえば、踏みはじめからグッとブレーキが利くので、スピードのコントロールが非常にしやすいです。

タイトなコーナーの進入でブレーキを遅らせても、グッと効いてスピードは落ちますし、姿勢も乱れないので素早くアクセルを踏み込むことができます。

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ザックスのダンパーを装着した足回りはしなやかさが増したことで、路面からの入力を抑えつつ路面追従性を高めているので乗り心地の良さとコントロール性が高まっています。Sグレードと乗り比べてみるとGTは無駄な動きが少なく、ドライバーの意のままに動かすことができます。

ザックスのダンパーやブレンボ製のブレーキなどを装着して走りの質感を高めた結果、優れた乗り心地と高い操縦安定性を両立したのがGTグレードといえます。

価格は6MTが331万5600円、6AT車が337万5000円で、充実した装備を考えると割安に感じます。なお、7月7日より予約を受け付けていた100台限定のBRZ GTイエローエディションはすでに完売とのこと。こちらは、コレクターズアイテムの1台となりそうです。

(文・萩原文博、撮影・小林和久)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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