ブリヂストンが天然ゴムを超える構造を持つ合成ゴムを生み出すことに成功!

ブリヂストンが天然ゴムを超える合成ゴムについて研究しているのは、天然ゴムが農作物であり、安定供給が難しい材料であるからといいます。

bs003

前述の通り、タイヤの材料でもっとも使われているのは天然ゴムです。しかし、農作物である以上、量と質の両面においてばらつきが生まれてしまいます。その対策として、ゴムの木の品種改良や病気を防ぐ研究なども行なっているといいますが、天然ゴムを代替できる合成ゴムも研究されてきました。

その結果が、今回発表された成果というわけです。

ところで、本質的にタイヤメーカーというのはゴムの消費者であって、合成ゴムの開発はゴムの素材メーカーが行なうものです。しかし、ブリヂストンは理想のタイヤを安定して作るために合成ゴムの製法レベルから研究しているといいます。

今回のプレゼンテーションでは、新しい合成ゴムをゴムメーカーと共同で商品化につなげたいという意思があることも発表されまた。

その天然ゴムを超える合成ゴムを使った市販タイヤ、登場するのは2020年代とアナウンスされました。

(撮影・文 山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる