■グランプリここだけの話 CATCH THE EYE
アメリカGPの主催者が、F1ドライバーに「お気に入りの曲は何か?」という興味深いアンケートを行いました。
22人がすべて回答した結果、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がったのが、ブルース・スプリングスティーンの「Born in U.S.A」とザ・イーグルス「Hotel California」だったそうです。
「Born in U.S.A」を聴いていると答えたのは、セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス選手(ウィリアムズ)、ケビン・マグネッセン選手(ルノー)で、「Hotel California」を挙げたのはフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(フォースインディア)、マーカス・エリクソン選手(ザウバー)。
よくヘッドホンをしているハミルトン選手のお好みは、タイ・ダラー・サインの「Wavy」と「Campaign」、Made in TYOの「I Want」の3曲だそうですよ。
知らない曲がほとんどだったので調べて聞いてみたのですが、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がった2曲は70年代後半からと80年代前半に大ヒットした曲ということにびっくり! 多くの人から愛されている曲は世代をこえるのですね。
ロック調が好きなドライバーが多いのに対し、ハミルトン選手はヒップホップ系を選曲。あのヘッドホンからこの曲が流れているんだと思うと、めちゃくちゃ似合っているしかっこいい! ぜひみなさんも聞いてみてくださいね(^^)
■ピットストップグランプリ
レースの勝敗において、一瞬のミスが命取りとなるピットストップ。2010年にレース中の再給油が禁止されて以降、道具の進化はもちろんメカニック達の鍛錬もあり、今季は静止時間1秒台のタイムが生まれています。
道具の進化のなかでも最も大きく進化したのがホイールガンとホイールナット。かつてのピットストップといえば、ロリポップマンが作業終了の合図を目視して確認してからロリポップを上げていましたが、現在はロリポップが信号機に変わりました。
そのため、手を挙げる動作もホイールガンに搭載されたボタンを押すだけに簡略化されました。このボタンは4輪ガンマンと前後のジャッキマンが押すことになっており、ロリポップマンが誤って信号機を青にしても、6カ所すべてのボタンが押されていない限り、青信号に変わらない仕組みになっているそう。
今季ここまでの最速タイムをマークしたウィリアムズの白幡勝広メカニックは、
「タイヤを取ったり付けたりする人には、ある程度の腕力が必要だということは想像できると思いますが、そのほかにもガンマンはマシンが停止する位置が多少ズレても対応できるように、腕の長い人が担当することになっています。ウチの左前輪担当のメカニックは腕が長く、ピット作業もナンバーワンです。」
と解説しています。
そして、ウィリアムズのピットストップの高速化に大きく貢献しているのがマッサ選手の正確なマシン停止能力で、それはボッタス選手も学んでいるそう。
ガンマンは腕が長い人が担当しているとは知りませんでした! 他のチームもそうなのでしょうか。気になるところです。まさに神業ともいえるピット作業。レース展開の中でも重要な役割を担っていますよね。
本誌では各グランプリのピットストップタイム・ベスト5、そして総合ベスト10が掲載されていて興味深いですよ。そして、次戦のメキシコGPピットストップトップタイムはどこのチームがたたき出すのでしょうか。レース中のピット作業にも注目ですね!!
(yuri)