アウディ・A6シリーズが「S line」のエクステリアを標準化

現行アウディA6は、2011年8月にセダン、翌年にステーションワゴンであるアバントが設定され、2012年には限定車という形でオールロードクワトロも設定されました。

今回、一部変更を行い、外観では質感と存在感をさらに引き上げるべく、オプション設定だった「S line」のエクステリアが標準化されました。

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従来は一体型だったフロントバンパーのエアインレット部を3つに独立させることで、立体感を強調し、より力強いスポーティなデザインなデザインに仕立てられています。さらに、サイドシル部をより拡幅することで、ワイド&ローのスタイルを主張するとともに、リヤディフューザーのデザインを変更することにより高級感を演出しています。

また、「S line」パッケージ装着車には、アウディS6と同意匠のシングルフレームグリルを採用。エアインレット部も新デザインとなりクロームの水平バーが備わります。

http___audi-press.jp_press-releases_2016_10_20161020_Audi_A6_sline_s_006エンジンは、エントリーグレードでFF仕様の「Audi A6/A6 Avant 1.8 TFSI」に、190ps/320Nmを発揮する1.8 TFSI を搭載し、トランスミッションは7速Sトロニックを搭載。

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また、quattro のエントリーグレードとして「Audi A6/A6 Avant 2.0 TFSI quattro」が設定され、2.0 TFSIエンジンは252ps/370Nmと、2.0Lながらも一般的な3.0Lに匹敵する出力が確保されています。

そして最上級の「Audi A6/A6 Avant 3.0 TFSI quattro」に搭載される3.0LのV6 エンジンは、333ps/440Nmとスポーツカー並みの高出力を発揮。7速Sトロニックとクワトロの組み合わせにより、ハイパワーを余すところなく正確に路面へと伝えます。

クワトロシステムは、A4オールアバントに採用された「ultra」技術を使った、後輪への駆動系統を切り離すシステムではないものの、最新世代が採用され、通常時には前後輪に「40:60」とトルクを非対称に配分。路面状況によってその配分を前後「70:30〜「15:85」の範囲内でダイナミックに制御することで、優れたトラクションと回頭性を両立しています。

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また、「Audi ultra」の軽量化技術を駆使したコンポジットボディは、モノコックの20%以上にアルミを使用。さらに、ボンネットやフロントフェンダー、ドアやトランクリッドなどボディ中心から遠い部分にアルミを採用することで慣性モーメントを最小化。

これらにより、アウディの伝統ともいえるエアロダイナミクスの面でもトップクラスのCd0.26(セダン)を達成しています。

http___audi-press.jp_press-releases_2016_10_20161020_Audi_A6_s_004http___audi-press.jp_press-releases_2016_10_20161020_Audi_A6_s_002こうした改良点を盛り込みながらも車両本体価格は従来から据え置きで、価格帯はセダンのアウディA6の628万円〜A6アバント 3.0 TFSI quattroの926万円となっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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