まずは最高値から。現在、ランエボの中古車で最も高額なのは、限定1000台のランエボXファイナルエディションです。
新車時価格は430万円でしたが、最高価格は550万円とプレミアム価格となっています。
走行距離は400km、ボディカラーはシルバーです。ファイナルエディションは新車時価格を上回る中古車はかなりの台数が流通しており、高コンディションのクルマが手に入れやすい状況となっています。
一方の最安値ですが、一般的に中古車は年式が価格決定に大きな影響を与えます。
その法則からすると、1992年に登場したエボIが最安値と思われがちですが、エボIの中古車はわずか1台しか流通していないこと。そしてランエボは各世代それぞれにファンがいることもあって、エボIが最安値ではありませんでした。
では、最安値だったランエボの中古車は?というとランエボIVという結果になりました。
1996年8月に販売開始したランエボIVはベース車のランサーがフルモデルチェンジを行い、第2世代へと進化したモデルです。エンジンの出力は280馬力へとパワーアップし、AYCという電子デバイスを搭載することでさらに戦闘力をアップしました。
ランエボIVの中古車は現在27台流通していて、価格帯は35万〜148万円となっています。
ランエボシリーズの中古車の最低価格は35万円のランエボIVで、ボディカラーは白、走行距離は12.1万kmとなっています。ランエボIVぐらい年式が古いと走行距離10万km超えの中古車が多くなっています。
最安値の中古車となった個体はタイミングベストが交換済なので、購入した際も大きな出費は免れそうです。タイミングベルトをエンジンに使用している場合、走行距離が少なめで未交換の中古車より、距離は多いけれども交換済の中古車のほうが、購入後のメンテナンス費用を抑えられると考えられます。
新車では人気が高くても価格が高くなるということはありませんが、中古車の場合、人気の高さによって価格が変わるという特徴があります。
(萩原文博)