カローラは保守的なイメージもありますが、じっくり見ていくといろいろなところに個性が感じられるのです。4代目のハンドルもそんな個性的なものの一つといえるでしょう。初代と2代目では、2本スポークと3本スポーク、3代目では2本スポークと3本スポークに加えて、4本スポークのステアリングがグレードによって組み合わされていました。
しかし4代目ではデザインが2種類ながら、2本スポークのみとなったのです。
わりと一般的に、3本スポークはスポーティ、4本スポークは豪華、そして2本スポークは廉価版といった、認識があったのです。そんな中で、2本スポークだけで登場した4代目の狙いは、どんなところにあったのでしょうか。
4代目の場合はスタンダード、カスタムDX、DXが3代目の2本スポークに近い廉価グレード向けのデザインを採用。
GL以上のグレードには「A型」などともいわれる「への字」デザインの2本スポークステアリングを採用しています。結構珍しいデザインのステアリングを採用した理由には、運転中の計器盤の見やすさを意識したためだったのです。
ちょっと切ってもメーターなどを邪魔しない。かつてシトロエンやギャランΛなどに1本スポークというステアリングがありましたが、そんな発想にも近く、さらに実用性を兼ね備えた、そんな考えのステアリングだったのです。
現在ではステアリングにはエアバッグがあり、丸くないものも当たり前にありますが、こうしたところから知恵を出しながら少しずつ進化してトレンドがわかる例ですね。
(文:カローラせんせい/小林敦志)
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