いまの時代では軽自動車でも、電動格納及びリモコンドアミラーは当たり前のように標準装備されるようになりました。
しかし1979年の4代目カローラのころは、電動格納式ドアミラーなどは存在しませんでした。というより、ドアミラーがまだ解禁前で、ボンネットの先に近い位置の左右にニョッキリ生えたフェンダーミラーだったのです。デザイン的には不満の声が高まっていた時代です。
その頃は、手動で調整するものが一般的で、電動リモコンミラーが装備されていれば、だいぶ高級車に感じられました。カローラクラスではかなりの上級グレードの証となっていたのです。
さて、4代目カローラでは、この電動リモコンミラーはSE、GT、レビンなどに標準装備されました。
現在ではドアアームレストの延長線上に、電動格納及び左右切り換えとミラー調整のスイッチがレイアウトされているのが一般的です。
4代目がデビューした70年後期は、電動リモコンミラーは、インパネ右下に左右それぞれ独立した調整レバーが仰々しくレイアウトされることが多かったのです。しかし4代目カローラでは調整レバー位置こそインパネ右下なのですが、左右の操作をレバー一本で調整ができる、コンパクトなものとなっていたのです。
スペースも取らないし、非常に便利で合理的な調整スイッチでした。
クルマの操作スイッチは、扱いやすいことが第一です。1本レバーで行うことは合理化でもありカローラにとっては極めて重要なことなのですが、何よりも2本のレバーでは持ち間違えてしまうことがあります。それに対してこちらは、レバーは1本だけ。それもレバーを持ったまま、左右どちらかにひねるという操作で、どっちを操作するかを決めます。
これならば、かなりの高い確度で操作ができます。この点が実現されているのが、最も重要なことなのです。
ちなみに、運転席側ドアミラーならドライバーズシートから調整ができますがフェンダーミラーは左右ともに手が届きません。なので、洗車で動いてしまったり、奥さんと旦那さん夫婦で乗るクルマなど、ドライバーが変わると微調整することも必要でした。
そんなときには、運転席から旦那さんが手のひらを鏡に見立てて角度を表し、車外で奥さんがそれに合わせて調整する、なんて風景もよく見られました。世の中便利になるのはいいことですが、そういう微笑ましい光景に出会えなくなったのは少し寂しい思いもしますね。
(文:カローラせんせい/小林敦志)
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