車内は音楽を聴くのに最適な空間ですから、音にこだわりたいというニーズはかつてからありました。しかし、こだわるほどお金もかかる奥深い世界ですから、カーナビ(+スピーカーくらいで)いい音が聴ければ、という需要も根強くあるでしょう。
10月中旬から発売されるケンウッドの「TYPE Z」シリーズは、上位機種の「MDV-Z904W/Z904」がハイレゾ音源に加えて、より原音に近い高音質DSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)ファイルの再生に対応。
さらに、ワイドモデルの「MDV-Z904W」、「MDV-Z704W」には、新開発となる完全フルフラット静電タッチパネルが採用されているのもトピックス。なお、通常の2DIN幅向けの「MDV-Z904」、「MDV-Z704」は下側にハードキーを配した従来型の配置となっています。
上級モデルの「MDV-Z904W」、「MDV-Z904」には、ハイレゾ対応以外にも「Apple CarPlay」や「Android Auto」への対応、理想的な高音質再生を可能にする「プロモード EQ」の搭載などを搭載。
ナビ機能では、新たに自車位置表示能力を強化したほか、「VICS WIDE」への対応、ルートガイドの時間、距離、道幅、渋滞回避などの強度を任意で設定できる「マイルートアジャスター」を搭載しているほか、案内ポイントまでの距離をカウントダウン表示する「新・ここです案内」などの新機能を用意しています。
操作系では、新しいGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を採用し、より直感的な操作が可能になったほか、AV/地図/Widgetなどを一画面に集約したエンタメ系の画面と、よく使う機能などのショートカットを集約した「マイメニュー」機能などを新たに装備。
今回発表された新プレミアムモデル「TYPE Z」シリーズの価格はすべてオープン。なお、店頭想定価格は「MDV-Z904」と「MDV-Z904W(ワイドモデル)」が14万円前後、「MDV-Z704」と「MDV-Z704W(ワイドモデル)」が12万円前後となっています。
(文/写真 塚田勝弘)