新車価格2370万円となると、BMW i8が1917万円、ポルシェ911ターボが2236万円、アストンマーティンV12ヴァンテージSクーペが2347万4200円。そしてランボルギーニ・ウラカンLP580-2が2535万840円となっており、名だたるスポーツカーと肩を並べることになります。
スペック上は先ほど挙げたスポーツカーに引けは取りませんし、すでに海外では長期の納車待ちになっているということを考えれば、中古車はしばらくの間プレミアム価格になるのは容易に想像できます。しかし、NSXはその価格を維持できるのでしょうか。そこで、価格的にライバルといえるBMW i8、ポルシェ911ターボ、アストンマーティンV12ヴァンテージSクーペ、3車種の中古車の平均価格を調べてみました。
3車種とも平均価格データは2年落ちの2014年式です。なぜ、2年落ちの中古車相場なのかというと登場してしばらくの間は、新車祭りによってプレミアム価格で販売されるのは確実です。その祭りが落ち着く2年目にどれくらいの中古車価格となっているかで、新型NSXの人気のバロメーターそして価値がわかるではないかと考えたからです。初代NSX中古車は登場後2年の時点では新車とほぼ同じ価格となっていました。
ちなみにBMWi8は1660万円、ポルシェ911ターボは2100万円、アストンマーティンV12ヴァンテージSクーペは2085万円でした。これを残価率(中古車の平均価格÷新車時価格)で見てみると、BMWi8の約86.6%でも驚異的ですが、アストンマーティンV12ヴァンテージSクーペは約90.4%。ポルシェ911ターボに到っては約102%と新車から2年落ちとなっても新車時と変わらない価格となっています。
スペックや走行性能だけでなく、価格の変動が少ない(人気が高い)のがスーパースポーツカーの条件の一つとすれば、新型NSXはポルシェ911やアストンマーティンのように新車価格をキープできるのか、それとも値落ちしてしまうのか。非常に興味深いです。
(萩原文博)