立ち上げ以来、5年が経つweb媒体『clicccar』。さらなる発展のため、編集長はある場所へと急ぐのであった。なぞのキツネと童の像が躍るこの場所は……!?
立派な総門の前を行くジャガーXF。そう、ここは、愛知県豊川市にある、その名も豊川稲荷。いわずと知れた、日本三大稲荷のひとつである。
駐車場の片隅に停めさせてもらったジャガーXF。英国生まれの雅なクルマにして、意外に「和」のテイストにも合う。
豊川稲荷の正式名称は「宗教法人 豐川閣妙嚴寺」。曹洞宗の寺院である。境内の広さは1272ヘクタール(3万7051坪)。堂塔伽藍の数は、大小合わせて91余棟に及ぶという。
まずは本殿にお参りに。妙嚴寺がお祀りする鎮守・豊川ダ枳尼真天(とよかわだきにしんてん)が白い狐にまたがっていらっしゃることから、妙嚴寺はいつしか豊川稲荷として知られることに。
続いて訪れたのが、霊狐塚。妙嚴寺の開山禅師(東海義易)に仕えた平八郎稲荷と、陰に日向に禅師をサポートした、眷属301を祀っている。
平八郎稲荷の眷属301には及ばないかもしれないが、陰に日向に『clicccar』を支えてくれている関係者の皆さまの安寧を祈る編集長。。
「これで『clicccar』も安泰だ」。個性豊かなお稲荷さまたちに見守られながら、職務を果たした満足感に浸る編集長。
義務を果たしたあとは、創業80年の老舗うなぎ屋で、櫃まぶしに舌鼓を打つ。表面はパリパリで、中がホワッと柔らかくて、うなぎの香りが口いっぱいに広がるのであった……。
編集長として人知を尽くしたので、あとは霊験あらたかなることを願うのみ。夜のとばりが下りるなか、ジャガーXFを駆って、東京への帰路につく。さらば、豊川稲荷。
(企画・構成:Office Henschel/写真:ダン・アオキ)