7月23〜24日のSUPER GT第4戦 2016 AUTOBACS SUPER GT Round4 SUGO GT 300km RACEの中で行われたFIA-F4選手権の第7〜8戦。
その第8戦で、5月の富士戦で最年少優勝と2連勝を飾った17歳、FTRSスカラシップの小高一斗選手が第8戦を優勝。ポイントリーダーに返り咲きました。
7月23日の予選で第7戦、第8戦ともにポールポジションを獲得した小高一斗選手。17歳とは思えない貫禄が備わってきたようです。
第7戦のグリッドでは優勝宣言。それも1位を2回獲る!自信の程がうかがえます。
第7戦はポールポジションから危なげなくスタートした小高選手のホールショット。
この後もぐいぐいと突き進み、11 番 エヴァRT弐号機 tanzen Rn-sの大湯都史樹選手とのバトルを交えながらもトップを死守。1番にチェッカーフラッグをくぐり抜けての優勝を果たします。
これで富士2連勝からの3連勝かと思いきや、なんと再車検で車両規則違反が見つかりまさかの失格!ノーポイントでチャンピオン争いすら危険な状態になってしまいます。
第7戦を優勝したのは小高選手失格によって繰り上がった大湯都史樹選手。初優勝となります。
そして24日の第8戦。小雨が徐々にやみつつある中でのグリッド整列は、タイヤチョイスが悩みどころ。結局全車レインタイヤを装着で臨んだスタートですが、溝の浅いユーズドタイヤか溝の深い新品タイヤかはチョイスが分かれるところです。
ポールポジションからスタートした小高選手は、すばらしいスタートを決めた大湯選手に第1コーナーまでに先行を許してしまいます。小高選手は新品タイヤ、大湯選手はユーズドタイヤ。このタイヤの差もスタートに関係してくるのでしょうか。
小高選手は2周目から大湯選手の直後、スリップストリームの効く距離まで接近し、ストレートでは並びかけます。しかし第1コーナーにいたスピン車両のために出ていたイエローフラッグのおかげで抜き去ることが出来ません。
そして5周目にイエローフラッグが解除されると、それを機に大湯選手を一気に抜き去りトップへ浮上。6周目までにその差を2秒に広げて独走態勢に持ち込もうという矢先、最終コーナーでコースアウトが発生しその回収のためにペースカーが導入されます。せっかく築いたマージンが全くのゼロに。
トップでのセーフティーカー解除を経験したことがない小高選手ですが、恩師である片岡達也選手に直伝されたという解除後のスタート方法で、2位以下を一気に引き離す素晴らしい再スタート!
そしてもぎ取った第8戦の優勝。前日の失格騒ぎを払拭する完璧な優勝と言えるでしょう。
恩師の片岡達也選手もパルクフェルメに祝福にやってきました。
チームメイトの宮田莉朋選手も2位となりFTRSスカラシップチームの1、2フィニッシュ!
次戦は8月6〜7日の富士スピードウェイでの第9〜10戦。SUPER GTを観戦するなら、ますます盛り上がるFIA-F4も一緒に楽しみましょう。
(写真・文:松永和浩)