さて、2016年7月12日、プジョーが3モデル新たに発表、発売を開始しました。PSAグループ開発によるクリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」を搭載した「プジョー 308 Allure BlueHDi」、「プジョー 308 GT BlueHDi」、「プジョー508 GT BlueHDi」で、「308 Allure BlueHDi」には1.6L(120ps/300Nm)、「プジョー 308 GT BlueHDi」とセダンとステーションワゴンの「プジョー508 GT BlueHDi」には、2.0Lエンジン(160ps/400Nm)が搭載されます。
長年、ディーゼルエンジンの開発に取り組んできたPSAグループは、1958年の「PEUGEOT 403 D」の量産車発売以降も欧州の排出ガス規制に適合する、クリーンで効率のよいディーゼルエンジンの開発を続け、その集大成ともいうべき最新のクリーンディーゼルがこの「BlueHDi」という位置づけで、昨年には累計生産100万台を突破したそうです。
「BlueHDi」の特徴は、まずAdBlue(アドブルー/尿素水溶液)式「SCR (Selective Catalytic Reduction) 」を採用している点で、NOxを90%、PMは99.9%を除去し、もちろんユーロ6、日本のポスト新長期規制に適合。
さらに、CO2排出量を約15%軽減し、燃料消費量を約25%改善するなど、環境性能も磨かれています。もちろん、エコカー減税100%適用(免税)対象車で、購入費用と、とくに長距離を走る人は、ランニングコストの軽減も可能。
気になる価格は、「308 Allure BlueHD」が299万円、「308 SW Allure BlueHDi」が323万8000円、「308 GT BlueHD」が354万円、「308 SW GT BlueHD」が378万8000円、「508 GT BlueHD」が434万円、「508 SW GT BlueHDi」が464万円となっています。なお、全車にアイシンAW製の6ATが組み合わされます。
とくに、プジョー308が分類されるCセグメントは、現在ボルボV40にクリーンディーゼルエンジン車が設定されているものの、VWアウディグループがまだ日本導入できていませんから、プジョー308の強みになりますし、300万円を切る価格設定はガソリン車を含めたライバルにとって驚異になるでしょう。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)