クルマも「ミラーレス」に!6月18日、国土交通省が解禁

これまでバックカメラが先行して普及するなか、日産自動車がエクストレイルなどのインナーミラーに液晶モニターを内蔵した「スマート・ルームミラー」をいち早く採用。

車両後方の様子をカメラ映像化することで、後席乗員の頭部やCピラーなどによる後方視界への影響が無くなり、暗い地下駐車場内や夜間の視認性も向上、安全性の向上に寄与しています。

今回「ミラーレス車」が解禁されたことで、これまでゼロにできなかった死角を無くすことが可能になるとともに、雨天時にドアガラスやバックウインドウガラスについた水滴の影響を受けること無く、クリアな視界を得ることができるようになります。

また、エクステリアデザインの一部となっていた外付けミラーに代わり、新たなアイデアが生まれる可能性も。

一方、ネガ要因としては、後続車の遠近感への違和感や、映像表示の微小な遅延、システムの故障などが考えられます。

また、カメラの搭載位置やレンズへの埃・水滴付着に対する設計上の工夫が必要になるのは言うまでもありません。

しかし、国交省がGoを出した背景には、これらの要件をクリアした車両の登場が近い事を意味している可能性が高く、それが国産車なのか、輸入車なのか、はたまたトラックやバスなどの商用車なのかは現時点で不明ですが、いずれにしても今後の動向が大いに注目されます。

Avanti Yasunori ・画像:Volkswagen

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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