スバルWRX STIがアタックしたマン島ってどこ? マン島TTとは?

そんなイベントが許されているのも、“イギリスであってイギリスでない”ような地理的・政治的ポジションにあるからかもしれません。

マン島TTのオフィシャルサイトの記述によれば、マン島TTは、すでに100年以上の歴史があるんですが、そもそもは、1903年にイギリスで20mphのスピード規制が設けられ、レースができなくなってしまったことが発端でした。(ってことは、その前はイギリスにスピード制限などなく、公道でレースをすることが合法だったんですかね?)。でも、『グレートブリテン&アイルランド・カークラブ』のサー・ジュリアン・オードというひとが、1904年にマン島当局にかけあって、マン島でトライアルレースをやる許可を出してもらったんですね。

そして公道レースが始まったんですが、最初は4輪のレースでした。それが1907年から新たに2輪のレースが始まり、途中でコースが変わったりもしつつ、現在に至るそうです。現在でもこんな超危険な行為が許されているのは、イギリスにしてみれば、「オレたちの管理する土地じゃないからいいや」と、マン島政府にしてみれば、大きな収入になるし、「あぶない思いをするのは世界からやってくる命知らずたちだからまあいいか」と思っているのかもしれません。

それでは、スーパーバイクによるファステストラップのオンボード映像もどうぞ。

こんなところでアタックをするのは本当に命知らずにちがいないでしょうが、ここで速く走れるバイク、クルマというのは、本当に扱いやすくて基本性能も高い車両なんでしょう。

まぁ、映像を見るとなかなか風光明媚な場所もあるので、全開アタックではなく、バイクでのんびりと走ってみたい場所ではありますね。

(まめ蔵)

 

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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