そんなイベントが許されているのも、“イギリスであってイギリスでない”ような地理的・政治的ポジションにあるからかもしれません。
マン島TTのオフィシャルサイトの記述によれば、マン島TTは、すでに100年以上の歴史があるんですが、そもそもは、1903年にイギリスで20mphのスピード規制が設けられ、レースができなくなってしまったことが発端でした。(ってことは、その前はイギリスにスピード制限などなく、公道でレースをすることが合法だったんですかね?)。でも、『グレートブリテン&アイルランド・カークラブ』のサー・ジュリアン・オードというひとが、1904年にマン島当局にかけあって、マン島でトライアルレースをやる許可を出してもらったんですね。
そして公道レースが始まったんですが、最初は4輪のレースでした。それが1907年から新たに2輪のレースが始まり、途中でコースが変わったりもしつつ、現在に至るそうです。現在でもこんな超危険な行為が許されているのは、イギリスにしてみれば、「オレたちの管理する土地じゃないからいいや」と、マン島政府にしてみれば、大きな収入になるし、「あぶない思いをするのは世界からやってくる命知らずたちだからまあいいか」と思っているのかもしれません。
それでは、スーパーバイクによるファステストラップのオンボード映像もどうぞ。
こんなところでアタックをするのは本当に命知らずにちがいないでしょうが、ここで速く走れるバイク、クルマというのは、本当に扱いやすくて基本性能も高い車両なんでしょう。
まぁ、映像を見るとなかなか風光明媚な場所もあるので、全開アタックではなく、バイクでのんびりと走ってみたい場所ではありますね。
(まめ蔵)