CO2(二酸化炭素)の削減が叫ばれる昨今ですが、それとは別に水素製造や天然ガスの精製時にもCO2を分離することが必要です。
住友化学が「人とくるまのテクノロジー展2016横浜」で展示した「CO2分離膜」は、製造や採掘時の圧力を利用することで、低エネルギーで原料ガスからCO2を分離できる選択透過膜。
まだ開発中ということですが、2017年には実用化を目指すという、すぐそこにあるテクノロジーです。
天然ガスの精製だけでなく、プラントにおける排出ガスからのCO2分離とCCS(二酸化炭素の回収・貯留)を組み合わせることで、CO2の排出量低減につながるといいます。もちろん、水素ステーションでの使用など、水素社会に向けたローコストなソリューションとしての提案も考えられるということです。
(撮影・文 山本晋也)