キヤノンは、5月25日(水)~27日(金)に パシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2016」でヘッドマウントディスプレイ「MREAL Display MD-10」を出展。
現実映像とCGを融合した3D映像をアピールしました。
この「MREAL Display MD-10」は、同社のMR(Mixed Reality:複合現実感)システム「MREAL(エムリアル)」の新製品として、5月25日より新発売されています。
同社では「MREAL」を、自動車メーカーをはじめとする製造業での設計・製造部門で、デザインや設計データを実物大の3D映像で確認し、試作回数やコストの削減を可能にする業務支援ツールとして自動車業界にも拡販したい考えのようです。
「MREAL Display MD-10」の特長は次の2点です。
1.広画角・高精細により使用用途が拡大
水平方向で約60°、垂直方向で約40°の広画角を実現し、解像度も現実映像で約1700×1060、CG部分で1920×1200と大幅に向上。自動車の外観や内装のデザインを近距離から確認でき、ねじのような細かい部品をCGにはめ込むことで作業性を確認できるなど、実寸大で臨場感のある3D映像を通した検証が可能になる。
2.新たなソフトウエア(別売り)により「手を使った検証」の利便性が向上
「MREAL」は、組み立てやメンテナンスの検証時にCG映像の中に自分の手を映し出し、作業性や操作性を確認可能。この検証に新たなソフトウエアを使用することで、手の輪郭をより滑らかに表示することができ、手とCGの位置関係をより自然な感覚で把握できる。
(山内 博・画像:キャノン)