2016年5月25日~27日にかけてパシフィコ横浜にて開催されている自動車関連の展示会・企画会議「人とくるまのテクノロジー展2016 横浜」において、まさに地元企業といえる日産自動車が、話題のバッテリーを公開しています。
電気自動車の航続可能距離は、バッテリーの電力量に大きく左右されます。空力やマネージメントなどにより電費を改善することも重要ですが、満充電時の総電力量が大きいほど航続距離が伸びるというのは大原則です。
すでに2015年秋のマイナーチェンジによって、30kWh(それまでは24kWh)のリチウムイオン電池を載せた新グレードを設定している日産の電気自動車「リーフ」ですが、人とくるまのテクノロジー展にて公開された次世代バッテリーの総電力量は60kWhと倍増。
パッケージ状態の展示を見る限り、総電力量は倍増しても、十分に既存のプラットフォームに載せることが可能と思えるものでした。
バッテリーを増やすと車重が重くなってしまうという電費のネガティブ要素が出てくるため、単純に総電力量だけで航続可能距離を試算することはできませんが、30kWhでの航続可能距離(JC08モード)が280kmというリーフ、その総電力量が60kWhともなれば満充電からのスタートで500kmを超えるドライブも不可能ではなくなるかもしれません。
(撮影・文 山本晋也)