富士重工業と日本IBMが高度運転支援システム分野での協業を開始

スバルの富士重工業と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、高度運転支援システム分野での実験映像データの解析システムの構築、 ならびにクラウド・人工知能技術に関する協業検討について合意したと発表しました。

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富士重工業のアイサイトは、ステレオカメラを用いた運転支援システムで、アイサイトからは走行中の膨大な画像データが得られます。

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一方、日本IBMの「IBM Watson IoT for Automotive(アイ・オー・ティー・オートモーティブ)」は、IBMクラウドを基盤とした自動車業界向けのモノのインターネット(IoT)ソリューション。

車体の個々のセンサーから収集されるデータと他のデータを融合して、リアルタイムな分析を支援することができます。

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そこで富士重工業は、日本IBMと協力して、アイサイト等の先進安全システムの膨大な 実験映像データを集約して統合的に管理するシステムを構築し、2016 年4 月から運用を開始した、ということです。

この管理システムを利用すれば、開発者が必要とするシーンの実験映像データの検索や解析が容易になり、より高度な運転支援技術の開発効率を大幅に向上できる見込みです。

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さらに今後は「IBM Watson Internet of Things (IoT) for Automotive」を活用した新たなシステムの構築なども検討するとのこと。

今回の発表は、自動車メーカーの富士重工業とIT系の日本IBMの協業が明らかになった形で、業界を超えた協業関係の行方に注目が集まっています。

(山内 博・画像:富士重工業)