V8エンジンを積む476psのAMG C 63 クーペ、510psを誇るC 63 S クーペの受注を開始

キモとなるエンジンは、Mercedes-AMG GTと基本設計を同じくするAMGの4.0L V8直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載。

砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることにより、軽量かつ高強度なエンジンとなっています。

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シリンダーウォールには、スチールカーボン材を溶射コーティングする 「NANOSLIDE(ナノスライド)」と呼ばれる摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスの低減が図られているのがポイント。

2基搭載されるターボチャージャーは、V型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置される「ホットインサイドV」レイアウトが採用されています。

これにより、エンジンを可能な限りコンパクトできるだけでなく、ターボチャージャーへの吸排気経路を最適化することで、優れたレスポンスを得ているそうです。

自慢のエンジンスペックですが、C 63 クーペは476ps/650Nm、C 63 S クーペは最高出力510ps/700Nmを発揮。なお、C 63 S クーペの0-100km/h加速は、わずか3.9秒で、クラストップの動力性能を実現(数値は全て欧州仕様参考値)。

またC 63 S クーペには、エンジンマウントには磁性体入の液体可変マウントが採用されています。

各種センサーからの情報によりドライビングの変化を検知し、マウントの硬さを自動で調整するもので、通常走行時は柔らかいマウントによってドライブトレインからのノイズと振動を効果的に遮断して快適性を向上。

スポーツ走行時には、マウントを硬くすることでドライブトレインのロールモーションを減少させることで、クイックなコーナリングを実現。

組み合わされるトランスミッションは、湿式多板クラッチを採用する電子制御式7速の「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」。

シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能だけでなく、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費が優先される「C(Comfort)」をはじめ、よりスポーティなドライビングに向く「S(Sport)」、「S+(Sport Plus)」、多様なパラメーターを個別に設定できる「I(Individual)」を含む4つのモードを用意。

th_C205_63S_Fほかにも見どころは満載ですが、気になる価格はメルセデス AMG C 63 クーペが1246万円、メルセデス AMG C63 S クーペが1358万円となっています。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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