国土交通省は、乗用車の燃費基準を現在のJC08モードから、国際基準のWLTPモードへ変更する方針を発表しました。
今後、国土交通省は改正が必要な関連法案を国会へ上程して、2018年中に乗用車の燃費基準にWLTPモードを導入する見込みです。
現在の乗用車の燃費基準は、日本のJC08モードや、米国のLA#4モード、欧州のNEDCモードなど国別に個別に決められています。
このため、次のような問題が指摘されています。
1.自動車メーカーは輸出先の国別に異なる燃費基準で燃費を測定しなければならない
2.ユーザーは国別に異なる燃費基準の測定費用を車両価格で負担しなければならない
燃費はわれわれ一般ユーザーにとっても関心のあるデータですが、国際基準のWLTPモードが普及すれば、自動車メーカーは輸出先別に燃費を測定するコストを低減でき、ユーザーは低燃費の車をより低価格で購入できることが期待されています。
(山内 博・画像:国土交通省)