衝突試験を見学した後は、サプライズプログラムの第二弾、戦前からある本工場の建物を外部から見学。
航空機を製造していたという建物は、飛行機を出し入れするための大きなスライド式の開閉扉がいまでも残っており、これをバスの車内から見学。残念ながらいまではこの扉の開閉はできませんが、その名残は外部からわかるようになっています。
続いては、昭和9年に建造されたという本工場本館を見学。こちらはバスを降り、実際に館内の応接室などを見学しました。
この応接室には昭和天皇もお迎えしたことのある由緒正しい部屋。暖炉部分にあるコンセントは、当時から電気ストーブを使用していた名残りであることが明かされ、当時としては最先端の施設であることを物語っています。
室内には当時からそのまま使われているというカーテンボックスの装飾やついたて等もそのまま使用されており、歴史を感じる重厚な印象をうけました。
館内はほかにも歴史を感じることのできる部分が数多くあり、中島飛行機時代から受け継がれる長き歴史を「建造物」といカタチで触れることのできる貴重な場所といえるでしょう。
建物外部では中島飛行機時代の象徴ともいえる㊥マークの入ったマンホールを見ることもできました。
本館の見学後は再びバスに乗り、矢島工場へ戻ります。
続いてはトリム工場やプレス工場などを見学。トリム工場の見学にはサンラックと呼ばれる専用車にて移動します。こちらはプラグインステラEVを改造したクルマで、吉永社長も見学に使用したVIP専用車です。
今回はトリムラインの見学中にも、窓枠の接着剤の解説やパーツが納められる専用ラックの細かい説明などが加えられ、こちらもよりパワーアップした内容となっていました。
コースの最後は矢島工場の見学施設「スバルビジターセンター」で、締めくくられました。
ビジターセンターでの見学も、記念撮影用の小物などが新たに用意され、スバルの名車たちの前で記念撮影をする参加者が多く見受けられました。
最後は富士重工のデザイン部 主査の河内 敦さんから、デザインの今後の取り組みが語られたほか、工場についてのQ&Aのコーナーも設けられました。
日頃聞くことのできないエンジニアの貴重なお話や、クルマの製造という部分で、気になったところを直接メーカーの方から聞くことができる貴重な時間でした。