今回試乗したのは、NV350キャラバンのプレミアムGX・4WD。ボディバリエーションが複数ある同車ですが、ロングボディの標準ルーフボディです。
試乗車には2.5L直4ディーゼルのYD25DDTi型エンジンが搭載されていました。
最高出力は129psとスペック的には高くありませんが、低速からトルクが大きい(最大トルクが36.3kgf・m)ターボディーゼルは、アクセルを踏み込むとグイっと加速していきます。
ワインディングロードでは機敏なハンドリングを実現…とはいきませんが、逆に荷物を積んでいない状況であっても安定した走行を見せてくれます。
また乗り心地もなかなか。これなら長距離ドライブで運転手や同乗者がキツイ思いをすることはないでしょう。
試乗していたなかでとくに感心したのが不整路の走破性。
試乗時は一部コースでは圧雪路はあったものの、暖冬の影響で融雪路を中心としたコースでしたが、路面の状況を気にせずスムーズな走行が可能だったのです。
試乗したNV350キャラバンはパートタイム式4WDだったことも大きな要因かもしれませんが、もともとの基本性能が高いことは試乗するだけでよくわかりました。
商用車を購入する条件で、安定した走行ができる性能を重視するユーザーは少ないでしょう。1年間に3万km以上走るといわれる商用車にとって走行性能が高いNV350キャラバンは大きなメリットになるのではないでしょうか。
【テヅカ・ツヨシ】