新世代ボルボ・XC90の進化を支える新プラットフォーム「SPA」とは?

ボルボの新プラットフォーム「SPA」の採用に得たものは多く、ホイールベース、オーバーハング、車高、全高に制限はないため、デザインの自由度まで左右しているそうです。

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もちろん走りへの効果は絶大で、軽量化と前後重量バランスの改善により、快適さを維持しながらドライビングプレジャーを向上させています。

重量は先代比で125kg減。また、サードシートスペースの最適化も図られていて、身長171cmの私なら足元も頭上も狭さを感じることはなく、大人でも実用になる広さが確保されています。

The all-new Volvo XC90 Twin Engine is a plug-in electric car, hybrid car and high-performance car rolled into one. A two-litre, four-cylinder supercharged and turbocharged Drive-E petrol engine powers the front wheels and an 80 hp (60 kW) electric motor drives the rear wheels. The battery pack is located in the centre of the vehicle.

また「自前」になった新世代パワートレーンの「Drive-E」戦略は、限られたソリューションを活かすこともあり、「4気筒以上は作らない」という単純明快なものですが、電動化にも対応し、新型XC90にはPHEVも設定されています。

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The all-new XC90 features a world-first solution that addresses accidental road departures. The functionality detects what is happening and the front safety belts are tightened to keep the occupants in position. To help prevent spine injuries, an energy-absorbing functionality between the seat and seat frame cushions the vertical forces that can occur when the car encounters a hard landing in the terrain.

ボルボ自慢の安全面では、ボロンスチールを多用(全体の33%)することで重量増を抑制しながら強固なボディ構造を実現しているなど、新プラットフォーム「SPA」を採用した、新世代ボルボの最上級SUVにふさわしい進化ぶりが目を惹きます。

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦、塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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